AI絵師に関するお話
こんにちは
久しぶりに記事を書いている金艮です。最近は手術量とERに搬送される大量の患者で倫理感と共に危機感が薄れてきているような気がします。
さて、皆さん。最近のAIってすごいと思いませんか?
有名どころではchatGPTの発展、普及によってエンターテイメントは大きく変わりつつあるように感じますね。
今回はそんなAIに関する持論です。
AIではイラストを出力することが出来るものも存在しているのは、ネットサーフィンを通り越してネットバタフライしてる皆さんはご存じの通りかと思います。
その機能を活用することで生まれた名称が「AI絵師」です。
TwitterではこのAI絵師を巡る様々な話題が尽きません。あまり良くないものですが。
勿論、AIでイラストを出力して「こんなのが出てきたよ!」といった話題なら微笑ましいものです。しかし、そこにお金が関わってくると人間は急変します。
突飛ですが、まず一般的な絵師とは、技術と才能を用いておのが手で書き上げているわけなんですね。*1
では、AI絵師とは何か?それは”AIに出力してほしいイラストのワードを入力している人*2”なんですね。つまりAI絵師とは前提として名称が語弊であり、✨AI出力師✨という方が正しいのではないかと思います。
話が逸れました。このAI絵師ですが、昨今では有料制で公開している人がいるそうな。
その話題を見ていて僕はこう思いました。
なんか転売ヤーみてぇだな と。
何故そう思ったのかは後述していきますので、取り合えずその指はしまっておいてください。(スマホもパソコンも刀は出せないため)
取り合えず、そう思った理由として一つの共通点を挙げますね。
AI絵師(有料)と転売ヤーの最もたる共通点としては「そこにあなたは必要ないのでは?」ということなんですよね。指はしまっておいてください。そもそもとしてこれは持論なので。
本当に欲しい人の手に届けようとしているという主張の転売ヤーは、需要と供給という概念をお金のためにはき違え、イラストを見たい人に届けようとしているAI絵師(有料)もまた、需要と供給という概念をお金のためにはき違えています。
買いたい人は自分で買うし、見たい人は自分で出力します*3
そして両者とも、犯罪ではないというわけですね。まぁグレーゾーンではありますが。
先ほど、そこにあなたは必要ないとは言いましたが、では何故両者とも存在しているのか?
それは買う(見る)人が一定数いるという単純な理由です。
両者とも必要ないのに、買う(見る)人は一定数いて、お金を儲けている(あるいは承認欲求を満たしている)。犯罪ではないので現状、企業が規制していく以外方法がない(マスク転売といった国規模で困る事案は置いておいて)
このサイクルで人の鬱憤はブリブリ溜まっていくわけですね。
この鬱憤ですが、転売ヤーとAI絵師(有料)において怒りを感じる人の種類は若干違いますね。
転売ヤーはその商品の消費者が怒っていますが、AI絵師(有料)には絵の創作者が怒っています。
買う側と売る側という違いがありますね。
ではそれは何故なのだろうか?と考え、一つの答えが浮かびました。
「転売ヤーに関しては、企業は別に商品が売れているので表面上問題ないように感じるが、AI絵師では、そのイラストの学習元、作り手は技術と才能、費やした時間を奪われていると感じるのではないだろうか?」というものです。
コレがAI絵師に対して不満を漏らす人達が転売ヤーに対し不満を漏らす人より局所的になることの裏付けではないかとも考えます。
イラストを描く人種というのは一定数、承認欲求が強くプライドが強固で努力・技術・才能に関与するものに対し過敏になる人達がいるんですよ。
局所的というのはまぁ、こういう人たちですね。
これに関しては非難しているわけではなく当然のことだとは思いますけどね。だって嫌じゃん。自分の真似されて*4儲けられたり注目されるの。僕だって嫌です*5
早々に締めに入ろうかと思いますが、要はこの話、モラルの問題だと思うんですよね。
転売ヤーも(特定の目的での)AI絵師も、やればいいじゃんって意見が散見されますが、モラルが足りていたらやらないんですよ。*6
AI絵師を名乗る人達が中高生に多いという点も多感で承認欲求が強く、モラルといった概念も余り捉えられていない時期である点からも頷けますね。*7
最近、AI絵師と二次創作の比較!みたいなツイートを目にしました。
そのツイートのスクリーンショットは控えますが(検索すれば秒で出ると思うので見たい人はそうしてください)感情が先行しているように感じ、僕はあんまり理解ができませんでした。
その中に二次創作はグレーゾーン*8というようにあるのですが、グレーゾーンとなるものなら、何故コミックマーケットというイベントが存在するのでしょうか?
何故、国が関与している会場で行われているのだろうか?
そして何故、大々的に存在するコンテンツであるのか?
それはモラルのある行動で成り立っているから*9です。
そりゃ勿論、ウマ娘のように企業が性的描写のある同人を禁止しているにもかかわらず描くような人はグレーゾーン通り越して真っ黒ですけど、"一般的な"同人活動、二次創作はモラルありきで許されているものなんです。
AIは、アイデアを駆使して様々な活用方法で話題を生んだり、人の発想を超えてくるようなイラスト*10を出力して楽しむ分には、AIの発展しいてはエンターテイメントの更なる発展が見込めます。
しかし、そのAIを使用して行う活動にもまた、モラルが求められている*11からこそ物議を醸しているのではないでしょうか?
昨今のAIは、これまでのAIとは違った、全く新しいものといっても過言ではありませんし、それに定められた規則も不完全と言わざるを得ません。
ネットの普及で誰しもが発言・発信力を持つことが出来るようになった時代だからこそ、当たり前になり軽視されつつあるモラルを今一度見直した方が良いのではないでしょうか。
それでは僕はAIに、CPA患者の置き場がないからって搬送されて無駄な胸骨圧迫をさせられる意味の無さを5時間ぐらい学習させてきます。さよなら
*1:トレパクしてるボケもいるけど今回は論外なのでやめておきます
*2:ここでの定義としては他者のイラストを学習させて類似的なイラストを出力している場合
*3:じゃあ買う人はどんな人なの?というと、推測ですが多少の努力が出来ず特に趣味も知見もないが為にどれもこれも似たようなイラストのAI絵にしか興奮ができない層だと思います。
*4:イラストを描く上で誰かの絵の塗り方を参考に、とかの"技術を盗む"は分かるけどAIの出力に置いて真似た学習をさせるのでは、盗むの捉え方が違うと考えます。例えると、料理の味付けを自分で想像しながら真似していくのとレシピの書いてある紙を盗んで真似するのはまた捉え方が違うと思いませんか?
*5:他人の得は自分の損って言葉好きなんだけど、どう?
*6:モラルが貧困や承認欲求に負けた人は普通にやりかねませんが
*7:いい年した大人がやってる?子供が若気の至りでやってる前提で進めているので歳と承認欲求以外は何も積み重ねることのできなかった大きい子供が存在するのは困ります
*8:そもそも、グレーゾーンって要は"公言されてないから駄目とも良いとも言えないよ、そこを理解して行動してね"っていう線引きだと思うんだけど、最近のグレーゾーンの扱いってなんか、"公言されてないから言われるまで何やってもいいよ"的な線引きに捉えられているように感じる。こう思ってる人がいるから都合のいい線引きとして扱われてるのかな
*9:エロあるよ(笑)だけど、コンビニから消えたエロ本みたいに、見たくない人でも目に付くようには売ってないしね。同人といった二次創作に置いてのモラルでは「見ようとしなければ見えない」配慮が重要なのです
*10:一時期あったゲーミングチンポ華道部ってマジでなんだったの?夢?
*11:現状、AIについてのモラルが定まっていない事が問題の根底だと思います